Windows環境でJavaをビルドしてjarを作る。(vscode)

こんにちはやまぱんです。
今回は Windows 環境で Java をビルドして jar ファイルを作ってみる実績を解除したので手順をメモしておきます。
とはいってもすごく簡単なサンプルをビルドしただけです。

TL;DR(最短手順)

  • VS Code に Extension Pack for Java を入れる
  • JDK を入れて JAVA_HOME を通す(2026 年時点の私のおすすめは OpenJDK 21 LTS
  • サンプルを git clone してフォルダを VS Code で開く
  • ターミナルで ./mvnw package(Maven Wrapper)を実行 → target/ 配下に .jar ができる
  • java -jar .\app.jar で実行、ブラウザで http://localhost:8080/ を開いて動作確認

最後のほうに「2026年追記」として、最新の JDK / Extension Pack 事情と Maven 最小構成の例を足しています 🛠️

そもそも jar ファイルとは?

そもそも jar ファイルとは?

jar ファイルは「Java アーカイブファイル」の略で、Java プログラムや関連ファイルをひとつにまとめたものです。拡張子は .jar を使います。

Java プログラムは複数の .class ファイルから構成されることが多いので、これを 1 ファイルにまとめておくと配布や実行がぐっと楽になります。jar ファイルには Java アプリケーション本体・ライブラリ・依存ライブラリ・リソース(画像や設定ファイル)などをまとめて入れられます。

jar の作成は JDK 付属の jar コマンドや、Maven / Gradle のようなビルドツールから行うのが一般的です。実行は java -jar <ファイル名>.jar でできます。

やること

下記のサンプルをローカルでビルドします。

前提条件

GitHub のアカウント作成

  • https://github.com/
  • ※ もしかしたら不要かも。既にインストール済みの環境で実施しました

git のインストールが終わっていること

  • https://git-scm.com/download/win
  • git のインストールは別記事でそのうち書くかもしれません
  • ※ こちらも既にインストール済みの環境で実施しました

vscode をインストール

ついでに日本語化しておきましょう。
Visual Studio Code はデフォルトで英語表記です。

  1. Visual Studio Code を開く
  2. メニューバーから View → Command Palette をクリック
  3. Configure Display Language → Install additional languages をクリック
  4. Japanese Language Pack for Visual Studio Code をインストール
  5. Visual Studio Code を再起動

やるぞ~

Java JDK のインストール

上記 URL より、Windows 版の x64 Installer をダウンロードして実行して進めます。
(※ 当時の手順では JDK 19 を入れていますが、2026 年時点では OpenJDK 21 LTS をおすすめします。詳細は後半の「2026 年追記」を見てください)

「インストールしようとしているアプリは、Microsoft 検証済アプリではありません」と出て進めない場合は下記の記事を見てください。

システム環境変数の追加

システム環境変数 JAVA_HOME を追加します。
値は私の環境で前の手順を進めた場合は C:\Program Files\Java\jdk-19 でした。
一応フォルダができているか確認してください。

システム環境変数 JAVA_HOME を追加する画面

上記のように設定します。

確認

追加後にコマンドプロンプトで確認します。
設定中から開いている場合は、開きなおさないと反映されません。
コマンドプロンプトは「Windows + R」を押して出てくる画面で cmd と入力して開けます。

echo %JAVA_HOME%

echo %JAVA_HOME% の実行結果

vscode で git レポジトリをクローンする

vscode を開きます

クローンします

「表示」→「コマンドパレット」→「Git クローン」を選択し、今回クローンするレポジトリ(XXX.git)を入力します。
今回クローンするのは https://github.com/Azure-Samples/ApplicationInsights-Java-Samples なので、

https://github.com/Azure-Samples/ApplicationInsights-Java-Samples.git

を入力して Enter します。

VS Code の Git クローン入力画面

クローン先のフォルダ選択画面が出るので、任意のフォルダを選択。
今回は下記のパスにクローンします。

C:\git_temp\test

そのまま VS Code で開きます。

VS Code でクローンしたフォルダを開いた状態

念のためフォルダも確認。ちゃんとクローンされていることが分かります。

エクスプローラーでクローンされたフォルダを確認

Java をビルドする

VS Code の「ターミナル」を開き、現在のパスがクローンしたフォルダになっていることを確認します。クローン直後にそのまま VS Code で開いた場合は、ターミナルもクローン先のフォルダになっています。

VS Code のターミナルでクローン先フォルダを開いている画面

下記のコマンドを打つ(ビルドコマンド)

./mvnw package

mvnwMaven Wrapper といって、リポジトリ同梱の Maven 実行スクリプトです。これがあるリポジトリでは Maven を別途インストールしなくてもビルドできます ✨

ビルドが始まる。

mvnw package の実行ログ

ビルドが終わる BUILD SUCCESS

BUILD SUCCESS と表示されたビルド完了画面

jar ができていることを確認する

今回の場合 C:\git_temp\test\ApplicationInsights-Java-Samples\maven\target 配下に app.jar ができています。

target フォルダに app.jar ができている様子

実行してみる

先ほど jar ファイルができた C:\git_temp\test\ApplicationInsights-Java-Samples\maven\target に移動して、VS Code のコンソール画面 / PowerShell で下記コマンドを打って jar ファイルを実行します。

  • 移動コマンド

    cd C:\git_temp\test\ApplicationInsights-Java-Samples\maven\target
    
  • 実行コマンド

    java -jar .\app.jar
    

実行が始まる

jar 実行直後のログ出力

確認してみる

今回のサンプルは http://localhost:8080/ でアクセスする Web アプリケーションなので、ブラウザでアクセスしてみます。

localhost:8080 のレスポンス画面

このように表示されれば OK です。

終わらせる

VS Code のコンソール画面 / PowerShell で Ctrl + C を押して実行終了です。

Ctrl + C

http://localhost:8080/ にアクセスしたり更新しようとするとアクセスできなくなっていることが確認できます。


2026年追記

ここから先は 2026 年時点で改めて見直したメモです。元記事は 2023 年に書いたものなので、JDK と VS Code の Java 拡張まわりがそれなりに変わっています 🛠️

2026年の推奨 JDK

サポート期限が長い LTS(Long-Term Support)リリース を選ぶのが鉄板です。2026 年 6 月時点では OpenJDK 21 LTS が一番おすすめで、その次の LTS は OpenJDK 25(2025 年 9 月リリース)になっています。

ディストリビューションは「無償・商用利用 OK・サポートが長い」あたりで選びます。私が普段触るのはこのあたりです。

公式の用語補足: LTS(長期サポートリリース)は OpenJDK で 6 年程度サポートが提供されます。短期リリース(feature release)は半年ごとに出ますが、次のバージョンが出ると基本的にサポートが切れます。とりあえず長く使いたいときは LTS を選んでおけば安心です。

Windows での JAVA_HOME 設定(2026 年版)

基本のやり方は同じですが、最新の値は インストールした JDK のフォルダに合わせます。例えば Microsoft Build of OpenJDK 21 を入れた場合は次のようになります。

# 例: Microsoft Build of OpenJDK 21 を入れた場合
[Environment]::SetEnvironmentVariable("JAVA_HOME", "C:\Program Files\Microsoft\jdk-21.0.x.x-hotspot", "User")
# 反映確認(新しいターミナルで)
echo $env:JAVA_HOME
java -version
javac -version

Microsoft Learn の Get started with Java on Windows でも同じ流れで JAVA_HOME を通す手順が紹介されています。

2026 年版の VS Code Extension Pack for Java

2023 年のころと同じく、VS Code 単体で Java を書くなら Extension Pack for Java を入れるのが一番早いです。これは個別の拡張機能をまとめたパックで、Marketplace のページに記載されている同梱拡張は次のとおりです(パックの内容は更新されることがあるので、最新は Marketplace で確認してください)。

  • Language Support for Java(TM) by Red Hat — 言語サーバー本体
  • Debugger for Java — デバッグ
  • Test Runner for Java — JUnit / TestNG の実行
  • Maven for Java — Maven プロジェクト管理
  • Gradle for Java — Gradle プロジェクト管理
  • Project Manager for Java — プロジェクト・依存の可視化
  • IntelliCode — AI ベースの補完

Marketplace は https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=vscjava.vscode-java-pack です。詳しい解説は VS Code 公式の Java in Visual Studio Code も合わせて読むと早いです。

Gradle を使うプロジェクトにも Extension Pack だけで対応できます。以前は Gradle for Java は別途インストールでしたが、現在は Extension Pack 側に含まれています。

新規プロジェクトは Maven か Gradle を推奨

今回のサンプルみたいに「./mvnw package だけで jar ができる」のは、リポジトリ側にすでに Maven の設定 (pom.xml と Maven Wrapper) があるからです。
ゼロから自分でプロジェクトを始めるなら、私は次のように使い分けています。

  • Maven: 設定が宣言的で読みやすい。サンプルやドキュメントも豊富
  • Gradle: ビルドスクリプト(Kotlin DSL / Groovy)が書ける。大規模な依存管理や独自ビルドに強い
  • 手動で javac + jar: 1 ファイルだけのお試しならアリ。依存が増えるとつらい

依存管理が少しでも必要なら、最初から Maven か Gradle を選んでおくのが楽です 💪

Maven で最小構成の jar を作る

参考までに、Maven で一番シンプルに jar を作る pom.xml の骨格を載せておきます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<project xmlns="http://maven.apache.org/POM/4.0.0">
  <modelVersion>4.0.0</modelVersion>
  <groupId>com.example</groupId>
  <artifactId>hello-jar</artifactId>
  <version>0.0.1</version>
  <packaging>jar</packaging>
  <properties>
    <maven.compiler.release>25</maven.compiler.release>
    <project.build.sourceEncoding>UTF-8</project.build.sourceEncoding>
  </properties>
</project>

ソースを src/main/java/com/example/App.java に置いて、ターミナルで mvn package を実行すれば、target/hello-jar-0.0.1.jar ができます。
依存ライブラリを足したくなったら <dependencies> を増やしていく形です。

Maven 自体のインストール手順や設定詳細は、本家ドキュメント https://maven.apache.org/guides/index.html を参照してください。

関連リンク(一次情報)

おわりに

3 年経って読み返してみると「JDK 19」「./mvnw package」のあたり以外は今でもそのまま使える流れだったので、本文はほぼ残して、JDK と Extension Pack のところだけ 2026 年版に上書きしました。
最初の 1 個目の jar を作るときは「JDK 入れて → JAVA_HOME 通して → VS Code に Extension Pack for Java を入れて → ターミナルで mvn package」の流れさえ覚えておけば、だいたい同じ手順で別のサンプルでも進められます。ぜひ手を動かして試してみてください~!

  cards

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